インド キャッシュレス普及策を施行=成田範道
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インドは近年、キャッシュレス決済が急速に拡大しているが、今年は政府の普及策によってさらに加速しそうだ。キャッシュレス決済は、2016年11月の高額紙幣廃止措置をきっかけに拡大を続けており、政府系の電子決済システムである「統合決済インターフェース(UPI)」を通じた決済件数は、19年12月には過去最高の月間13億1000万件に達している。
さらに、政府は新たな普及策を開始した。一つは1月1日からキャッシュレス決済に係る手数料を銀行や決済会社が負担し、販売者や支払者に対しての徴収を廃止するというもの。もう一つは同じく1月1日から、前年度の売上高が5億ルピー(約7億5000万円)以上の企業にキャッシュレス決済の受け入れを義務付けるもので、2月1日から違反企業への罰則の適用も開始される。いずれも、キャッシュレス決済を利用しやすくするため…
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週刊エコノミスト
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