新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

週刊エコノミスト Online 資産作りの新常識

ホームアセットバイアス=正岡利之/5

 投資を始めるにあたって、投資対象が国内に偏りがちになることを「ホームアセットバイアス」と呼ぶ。自国通貨(円)建ての投資が多くなるのは自然なことだが、一方で「分散投資」の観点では、海外を含めてより広く分散することが望ましい。

 過去の運用実績を見てみよう。図1は国内の債券と株式に投資した場合と、海外の債券と株式も含めて投資した場合の実績を比較した。日本がバブルだった1980年代後半からの数年を除けば、国内だけのパフォーマンスよりも、海外の株式と債券にも投資した方が、相対的に良いリターンとなっている。

 図2のように世界全体の実体経済(名目GDP〈国内総生産〉)は、上昇トレンドを続けている。株式の価格は短期的には実体経済から乖離(かいり)することがあるものの、中長期的にはそれに沿った動きをする。つまり、経済実体が縮小し続けない限りは、株式を保有していれば、その成長を享受できることになる。

残り602文字(全文998文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事