教養・歴史書評

『二重らせん 欲望と喧噪のメディア』『14億人のデジタル・エコノミー』『ソフトバンクで占う2025年の世界』『定年後のお金』

     くしくも同じ1959年に放送を開始したフジテレビとテレビ朝日。両社で題名通り二重らせんのごとく絡み合いながら繰り広げられてきたオーナー一族と経営陣の支配権争いに焦点を当てた“メディア黒歴史”。系列局拡大の過程で築いた田中角栄ら政治家・官僚との太いつながり、利権に群がる魑魅魍魎(ちみもうりょう)たち、村上ファンドら新興勢力からの株買い占め攻勢など、きらびやかな外見とかけ離れた内実には滑稽(こっけい)さすら感じる。著者の圧倒的な取材力に脱帽。(W)

     全世界のAI(人工知能)ベンチャーへの投資額のうち、中国だけで実に48%を占めるという現実。いま中国で進行中のデジタル革命にいかに効果的にアクセスできるかが、今後のその国の明暗を分けるといっても過言ではない時代に入りつつある。世界最大級の政府系ファンド「中国投資有限責任公司(CIC)」で10年活躍した著者が、次々に技術革新を生み出すエコシステム、中国政府が推進する「デジタルシルクロード」構想など…

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