教養・歴史書評

『地域とゆるくつながろう! サードプレイスと関係人口の時代』 評者・小峰隆夫

     評者はこれまで結構長い間、地域問題について考えてきた。人口が減少する中で、疲弊する地域をいかに元気にするか。この大難問を考える中で、評者は「少し地域創生の考え方を修正してはどうか」と考えるようになった。多くの地域は、出生率を引き上げ、将来性のある企業の誘致、地域資源の活用などによって人口を維持し、経済活動水準を引き上げようとしている。私はこれを「ハードな地域創生」と呼んでいる。しかしそれは簡単ではないし、ましてや日本中の地域がすべてハードな戦略で成功することはあり得ない。

     もう少し肩の力を抜いてソフトな地域創生を考えてはどうか。幅広い人々が自分の関心に応じて好きな場所に赴き、好きなことをする。それが地域を少しずつ元気にする。そんなアプローチがあってもいい。

    残り824文字(全文1157文字)

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