政府と二人三脚の新興財閥ビングループ ベトナム初の国産車を出荷=北野ちぐさ
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ベトナム最大の複合企業ビングループが、ベトナム初となる国産車の生産に乗り出している。国産車の生産によって製造業の裾野を広げたい政府の強力な支援も受け、新たな事業の柱とする狙いだ。ベトナムは今、1人当たり国内総生産(GDP)も伸びを続けており、モータリゼーションが加速する前夜にある。ビングループの動向からしばらく目が離せない。
ビングループの自動車メーカー、ビンファストが昨年6月、小型車「ファディル」を、また7月にはセダン「LUX A2・0」とスポーツタイプ多目的車(SUV)「LUX SA2・0」の納車を始めた。いずれの車種もベトナム北部の港湾都市ハイフォンに建設した工場で生産したもので、6月からの半年間の自動車販売台数実績は1万5300台と、自動車メーカーとして大きな一歩を踏み出したといえる。
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週刊エコノミスト
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