週刊エコノミスト Online 不動産コンサル長嶋修の一棟両断
地名が語る歴史と災害リスク/34
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地名には、その土地の歴史が刻まれていることが多い。例えば「池」や「川」はもちろん「深・浦・津・浮・湊・潮・洗・清・渡」など漢字に「さんずい」が入っていて水を連想させる地名は、かつて低地にあり、川や沼・湿地帯だった地域が多い。例えば東京・渋谷駅周辺は、舗装された道路の下に川が流れており、低地で地盤も弱い。東京都中野区沼袋は低湿地だった。
埼玉県三郷市戸ケ崎など、内陸部でも「崎」の地名がつく地域は、縄文時代などまだ海面が高かった時代、海と陸地の境目だった場所であり、強い地盤と弱い地盤が入り組んでいる。
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