週刊エコノミスト Online 不動産コンサル長嶋修の一棟両断
タワマン特有の水災リスク/35
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昨年の台風19号による浸水被害は、川崎市のJR武蔵小杉駅周辺のタワーマンションエリアも襲った。タワマン十数棟のうち2棟は、川の水位が上がったことで配管から逆流する「内水氾濫」で地下階にある電気関係設備が浸水。各戸の電気はもちろん、エレベーターが使えないため、高層階を階段で上り下りする負担を強いられた。
さらに水道ポンプも被災し、水やトイレも利用できない状況が続いた。一般にタワマンの電気設備は地下階にあり、水が流れ込めば建物全体の電気系統が機能不全に陥る。
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