池谷裕二の闘論席
有料記事
文章のスタイルにどんな男女差があるのだろうか。マンハイム大学のレルヘンミュラー博士らの調査結果が英医師会雑誌『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル』に発表された。調査の対象は、2002年から17年の間に医学系・生物系の分野の専門雑誌に発表された約620万報の学術論文。同分野の論文がほぼ全て網羅された、きわめて大規模な調査である。
現代科学では大半の研究はチーム体制で行うため、論文には複数の著者が名を連ねる。著者リストで重視されるのは筆頭著者と最終著者だ。実験を行った主たる研究者が筆頭著者で、研究プロジェクトをけん引した上司が最終著者となるのが慣例である。
残り481文字(全文763文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める