日本株出遅れは街角景気を反映=藤代宏一
暖冬で穏やかな陽気が続く日本列島だが、街角景気の肌寒さは厳しさを増している。
1月の景気ウオッチャー調査(調査期間は1月25日から1月末)は現況判断指数(DI)が41・9、先行き判断DIが41・8と、双方ともさえない。新型肺炎という特殊要因が混入したという事情はあるものの、それにしても消費増税前後に生じた断層がいまだ埋まらないのは不気味である。
2019年10~11月に台風19号襲来とその後のサプライチェーン寸断に伴う下押し圧力を受けた後、リバウンドが期待された12月は停滞が継続。そして1月も顕著な改善がみられないとなれば、いよいよ景気の基調的弱さを疑わざるを得えない。
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週刊エコノミスト
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