アマゾンジャパンが卸業務スタート=永江朗
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アマゾンジャパンが書店への卸業務を開始するというニュースが、出版界に衝撃を与えている。「ついにアマゾンが取り次ぎ業務に参入か」という見方もある。
これまでアマゾンジャパンは、取次店を介さずに出版社から直接仕入れることに力を入れてきた。豊富な在庫を書店にも振り向けようということなのだろう。アマゾンの卸値は高めに設定されるとみられ、書店マージンは取次店から仕入れるよりもかなり少なくなりそうだ。
背景にあるのは、「売りたい本が入荷しない」という小規模な書店の悩みである。書店業界では以前から商品供給の偏りと不公平感が問題視されてきた。
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週刊エコノミスト
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