政府主導の東証改革に疑問 指標変えても残る市場のゆがみ=藤田勉
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東京証券取引所の制度改革が検討されている。問題意識として、東証1部にふさわしくない小型企業が多く上場し、その退出基準が明確でないと言われる。また、東証株価指数(TOPIX)に流動性の低い銘柄、すなわち、いつでも売り買いできる状態にない銘柄が多く含まれている。このため、TOPIXなどに連動する運用を目指すインデックス・ファンドによる売買により、株価が適正価格よりも大幅に高く評価される企業が出てくるなど、市場をゆがめるという批判もある。これらを改善することが改革の狙いである。
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週刊エコノミスト
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