ネパールが「脱途上国」へ 日本と目指す“究極の金融”=大堀達也

<中央銀行デジタル通貨 最前線>
「世界の屋根」と呼ばれるヒマラヤ山脈で有名な山岳国ネパール。その政府と中央銀行が、国策としてキャッシュレス決済の導入と、自国通貨ネパールルピーのデジタル化に向けて動き出した。プロジェクトには、日本のベンチャー、GVE(東京都中央区)と国際協力機構(JICA)が協力する。
ネパールは1人当たり国内総生産(GDP)が1034ドル(約11万5000円、2019年)とアジア最貧国の一つだが、経済の基盤である金融インフラを確立できれば、発展途上国からの脱出も期待できる。
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週刊エコノミスト
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