週刊エコノミスト Online編集後記

種市房子/下桐実雅子

編集部から

 政府は、経済産業省、財務省、外務省などのコンビニエンスストアで、利用客にどのような仕掛けをすれば、レジ袋辞退に導けるのか実証実験を行った。「レジ袋を辞退するか否か」を表明するカードの文言や提示法を店ごとに変えて、辞退率の高い方法を探る。

 この「仕掛け」とは、自主的に望ましい政策に導く行動経済学上の「ナッジ」を指す。しかし、レジ袋削減の音頭を取る経産省の店では、元々辞退しようという心がけの人が多いのではないか。特定集団に先入観が入り込んでいるように見える。

 政府はエビデンスに基づいた政策立案(EBPM)を標榜(ひょうぼう)するが、有効なデータをデザインするのは難しい。昨年のノーベル経済学賞を受賞したランダム化比較試験(RCT)でも、いかに「雑音」のないデータを生成するかが命題だ。ナッジの流行に乗ってはいるが、検証法に難ありでは……。

残り1098文字(全文1474文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

10月11日号

止まらない円安 24年ぶり介入第1部 市場の攻防15 亡国の円買い介入 財政破綻を早める ■編集部17 1ドル=70円台はもうない ■篠原 尚之 ドル高が揺さぶる「国際金融」 ■長谷川 克之18 円安 これから本格化する内外金利差の円売り ■唐鎌 大輔20 国力低下 米国の強力な利上げはまだ続く 円 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事