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経済・企業 深層真相

「兜町の風雲児」最期は生活保護

 東京都葛飾区の家賃4万8000円の6畳1間の部屋で、生活保護の1人暮らし──。ここが1980年代後半のバブル前夜に「兜町の風雲児」として一世を風靡(ふうび)した投資顧問会社「投資ジャーナル」元会長・中江滋樹氏(66)の終(つい)の住み家となった。2月20日、この自宅アパートの火災で死亡した。寝たばこが原因とみられている。

 78年に24歳で同社を設立し、相場師として仕手集団を率いた。政財界との派手な人脈も注目の的に。「株投資の資金を保証金の10倍融資する」などと一般投資家を扇動し、約7800人の顧客から約580億円を集めた。85年に逮捕され、約18億円分の詐欺罪に問われた裁判では「自らの株取引のための資金集め」と糾弾され、懲役6年の実刑判決が確定した。

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