テクノロジーエコノミストリポート

漁業 「海なし県」でフグ養殖 三井物産やJR西日本も 異業種の参入相次ぐ「陸上養殖」=具志堅浩二

    (出所)水産庁資料を基に編集部作成
    (出所)水産庁資料を基に編集部作成

     海のない山梨県で、海の魚であるトラフグの養殖が行われている。県内の養殖業者や流通業者、宿泊業者らで作る「甲州トラフグ組合」が、2017年より同県笛吹市内で養殖を開始。20年中にも初出荷の見込みという。

    「歯ごたえも良くて、海面養殖育ちと比べても遜色のないおいしさ」と、養殖トラフグの試食を振り返るのは山梨県農政部の担当者。県は16年、同組合に対して養殖施設の整備費として約2000万円を補助した。「多くの観光客が、このトラフグを食べるために当県を訪れるような存在になってほしい」と県の担当者は期待する。

     山梨県の事例のように、陸上養殖は陸上に水槽やろ過システムなどを設置して魚介類を育てる養殖手法だ。主に、水を外部から継続的に引き込む「かけ流し式」と、水をろ過して循環利用する「閉鎖循環式」の2種類の方式がある(図)。

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