週刊エコノミスト Online編集後記

北條一浩/岡田英

     閉鎖中の図書館が多い。コロナウイルスのせいだ。

     自宅から徒歩2分の所に市の図書館がある。休日には毎週のように娘と訪れて絵本を読み、疲れたら外に出て図書館を囲む花壇や並木の名前を読み上げる。それが私たち父子の心地良いリズムを作ってくれていた。

     おだやかな時間を奪われたのは私たちや本好きの人々だけではない。他に行き先を持たないよるべなき人々も同じだ。仕事や用事を持たない人、高齢者などにとって、好きなだけ滞在でき一切料金のかからない図書館は貴重な居場所だ。

     読まない・借りないなら退室してほしいと考える人もいることは承知している。しかし私はその意見にくみしない。「本だけでない」図書館は、公共性の貴重なあり方だと思う。

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