教養・歴史書評

倒錯世界でまっとうに生きる 浅田次郎最新作を堪能=孫崎享

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     子供の頃、紙芝居がくると、母に「行かなくても」と言われても飛んで見に行った。小学校の時、母に「読まなくても」と言われても漫画を夢中で読んだ。そして、漫画に今でも引き付けられる。最近の将棋への関心の高まりで、将棋を主題とした漫画を読もうと、能條純一著『月下の棋士』(小学館)全32巻と羽海野チカ著『3月のライオン』(白泉社)15巻を一気に読んだ。

     残念ながら、こうした興奮を持って読める小説はあまりない。だが、浅田次郎氏の作品はまさに、漫画的興奮を与えてくれる。最初に『プリズンホテル』を読んだ時には、こんな面白い小説があるのか、と思った。

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