週刊エコノミスト Online編集後記

吉脇丈志/稲留正英

編集部から

 引っ越しのために週末は不動産屋を回っていたが、緊急事態宣言が出てからはしばらく中断している。何度も訪れている店舗に電話すると、いまは原則予約制にしており、飛び込みの来店はいったん断っているという。外出自粛でそもそも客が来ず、平日は特にガラガラのようだ。

 最も苦しいのは物件のオーナーだろう。空室期間が長引けば死活問題だ。店にはオーナーからの電話が容赦なくかかってくるという。いまは部屋探しの対応よりも、騒ぐオーナーへの対応にかなりの体力を割かれているらしい。

 とはいえ、不動産仲介は休業対象には該当せず、住居は生活の土台だから転居のニーズに対応しないわけにはいかない。オーナー側も日に日に切迫する。ちなみに営業時間は大幅に短縮され、終業時刻の厳守を課せられているという。営業現場は八方ふさがりだ。

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