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鉄道 乗車ルポ 常磐線全線復旧 原発需要の消滅で本数半減も 乗客まばらな特急「ひたち」=土屋武之

    運転再開区間を走る特急ひたち 筆者撮影
    運転再開区間を走る特急ひたち 筆者撮影

     2020年3月14日にJR常磐線の富岡─浪江間が復旧し、これで11年3月11日の東日本大震災、および東京電力福島第1原子力発電所事故で被害を受けた鉄道は、すべて公共交通機関として運転を再開した。ただし、震災、原発事故の影響は甚大で、すべてが「以前と同じ」とはいかない。常磐線も沿線にまだ帰還困難区域、すなわち無人地帯を抱え、鉄道の経営は苦しい状態が当面続くものと思われる。

     しかし、「地域の復興のためには鉄道が不可欠」という鉄道事業者と地元自治体の信念は、この9年間、被災した東北の各路線を取材し続けて感じる。常磐線も同じであるし、原発事故でより深刻な被害を受けただけに、その思いは余計に強かっただろう。さらに、通勤・通学輸送だけではなく、東京や仙台、東北、北海道を結ぶ広域的な流動の経路としても、分断を終わらせることが重要であった。

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