未曽有の金融緩和が生むバブル=渡辺浩志
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新型コロナウイルスの影響で、米国の経済指標は空前の悪化を示すが、株価(S&P500指数)は既に下落幅の6割を戻した。
株価は企業業績を表すEPSと、その評価であるPER(株価収益率)からなる。EPSは景気動向、PERは金融政策の影響を強く受ける。コロナ禍に際し、米連邦準備制度理事会(FRB)は未曽有の金融緩和を行っている。図1を見ると、これまでもFRBが金融緩和で保有資産を膨らませるたびにPERは上昇してきた。現行の緩和が続けば、資産額は近く10兆ドルへ拡大し、PERは25倍前後まで上昇しそうだ。
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週刊エコノミスト
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