国際・政治ワールドウオッチ

ブラジル 在宅勤務の拡大で家電販売が増加=美代賢志

自炊で家電が売れる結果に 筆者撮影
自炊で家電が売れる結果に 筆者撮影

 ブラジルでは新型コロナウイルスの影響で在宅勤務の動きが広がっているが、その結果、家電のオンライン販売が伸びている。市場調査会社GfKの調査結果によると、3~4月は前年同期比300%を超える売れ行きの掃除機を筆頭に、コーヒーメーカーやフードプロセッサー、ミキサーも前年同期と比較して100%近い伸びを示している。

 ブラジルではかつて、「自分の奴隷を持つことが奴隷の夢」というぐらいに不労を美徳とする文化があった。この考えは今でも根強く残っており、お手伝いさんと契約して掃除や料理をしてもらう家庭が富裕層に限らず多い。だが今の状況では、お手伝いさんに通ってもらうのはリスクが大きい。そのため、不慣れな料理で台所の床を汚す人や、フードプロセッサーとミキサーで包丁フリーの料理に挑戦する人が増えているのだろう。

残り172文字(全文524文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事