ブラジル 在宅勤務の拡大で家電販売が増加=美代賢志
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ブラジルでは新型コロナウイルスの影響で在宅勤務の動きが広がっているが、その結果、家電のオンライン販売が伸びている。市場調査会社GfKの調査結果によると、3~4月は前年同期比300%を超える売れ行きの掃除機を筆頭に、コーヒーメーカーやフードプロセッサー、ミキサーも前年同期と比較して100%近い伸びを示している。
ブラジルではかつて、「自分の奴隷を持つことが奴隷の夢」というぐらいに不労を美徳とする文化があった。この考えは今でも根強く残っており、お手伝いさんと契約して掃除や料理をしてもらう家庭が富裕層に限らず多い。だが今の状況では、お手伝いさんに通ってもらうのはリスクが大きい。そのため、不慣れな料理で台所の床を汚す人や、フードプロセッサーとミキサーで包丁フリーの料理に挑戦する人が増えているのだろう。
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