北條一浩/岡田英
有料記事
編集部から
先日、編集部に手書きの封書が届いた。日々多くの郵便物をいただくが、業務書類や冊子ではなく、個人の手紙というのはそう多くはない。
その手紙は、よりによって私宛てのものだった。「話題の本」のページで私が紹介した本の著者の方からである。
職業柄か性格か、こういう場合、私はとっさにネガティブなことばかり想像してしまう。なにか間違いが? 解釈の仕方が不適切だったのか?
手紙には、誌面で取り上げられ、多くの読者の目に触れたことに対する感謝と、このご時世に出版社に勤務することへのねぎらいとが、うつくしく老練な文字でつづられていた。
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週刊エコノミスト
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