トップに聞く「コロナ後の世界」 助野健児・富士フイルムHD社長 アビガンは9月に30万人分生産
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新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「アビガン」は、6月末の治験終了を目指している。既に国内でサプライチェーンを完成させ、9月に月間30万人分まで生産規模を引き上げる。有効成分ファビピラビルの物質特許は海外では切れているが、有効成分の製造方法を保護する製造特許は有効だ。コロナは不治の病ではないという安心感を与えるのが特効薬だ。その答えの一つがアビガンであり、子会社の富士フイルム和光純薬が開発したPCR検査を簡易化・迅速化する試薬だ。
また、肺炎と言っても、原因は新型コロナなのかインフルエンザなのか、別の何かか、非常に見分けにくい。さまざまな画像を蓄積し、医師の診断をサポートするようなデータを与えられれば、タイムリーに治療に結びつけることができる。現在、人工知能(AI)を使ったソフトを開発中だ。
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週刊エコノミスト
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