経済・企業コロナデフレの恐怖

トップに聞く「コロナ後の世界」 佐藤慎次郎・テルモ社長 医療機器の地産地消は増える

 2020年3月期決算は、第4四半期に中国を中心に心臓血管カンパニーで売り上げへの影響が出たが、営業利益への影響は27億円の減少にとどまった。売り上げの5割を超える心臓血管カンパニーの症例数がいつから、どこまで回復するかが業績面で最大のリスクだ。世界が新型コロナの第2波、第3波の影響をどこまで抑えられるかがカギと見ている。

 今回の危機を経ても、医療技術のグローバル化という流れは変わらないと思うが、パンデミックが現実化したことで医療が国家安全保障に関わる問題であることがより鮮明になった。今後、医療機器の地産地消・国産化の傾向が各国で強まる可能性はある。今後さらに現地に根差した生産・販売戦略を展開する必要性を感じる。

残り398文字(全文708文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事