トップに聞く「コロナ後の世界」 新田信行・第一勧業信用組合理事長 デジタルと「人との絆」で変革
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コロナ禍で都内の飲食店の3〜4月の売り上げはゼロとなった。賃料などの固定費が月5000万円、4カ月で2億円必要なお店が無利子で借りても年間の利益が2000万円なら返済に10年かかる。だから預金を取り崩すか、債務繰り延べか、新しくお金を借りるか一人一人の社長と相談している。終息後に使えるお食事券を買ったり、テークアウトを勧めて購入することで資金繰りを支援している。
コロナショック後に日本全体でV字回復することはない。しかし今は変革のチャンス。東北と新潟に工場を持ち百貨店にも納入する高級婦人服メーカーは立体裁断ができるので、1枚1000円のマスクを作りましょうと提案してネット販売で1万枚が売り切れ、今は医療用白衣を作っている。
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週刊エコノミスト
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