ポストコロナの投資マネー 景気悪化と乖離した株価上昇 年内は社債、来年は株が有望=前川将吾
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新型コロナウイルスの影響で、2020年の世界経済は急激に悪化する。国際通貨基金(IMF)は今年の世界経済の成長率をマイナス3・0%と予測し、1930年代の世界恐慌以来の不況になると指摘した。そんな中、なぜか金融市場は早期に危機を脱し、回復基調を続けている。
実は、今回のように金融市場が足元の経済から乖離(かいり)して堅調に推移することはよくあり、「期待先行の相場」と呼ばれる。しかし、この乖離がいつまでも続かないことを知っている投資家たちはまさに今、次の展開について考えを巡らせている。
そこで今回は、新型コロナ後の「パニック相場」や「期待先行の相場」、今後の「市場と経済の収れん」の行方について、3局面に分けて整理する。
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週刊エコノミスト
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