エネル イタリア最大手の再エネ電力=宮川淳子/292
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◆Enel
国際エネルギー機関(IEA)は2020年4月30日、新型コロナウイルスの影響で、20年の世界のエネルギー需要は前年比6%減少するとの予想を公表した。多くの都市でロックダウン(都市封鎖)が行われた先進国の減少幅が最も大きく、EU(欧州連合)が最大の11%減、米国で9%減とみている。世界的に電力需要が減少する一方で、電力会社にとっては火力発電の化石燃料価格(石油、石炭、天然ガス)の下落で、収益性の改善効果が期待される。
イタリア最大の電力・エネルギー会社のエネルは再生可能エネルギー(風力、水力、太陽光、地熱など)による発電に大きくかじを切っており、こうした燃料価格の変動に影響されにくい収益構造への転換を着実にすすめている。
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週刊エコノミスト
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