シンガポール トイレの清潔度が「悪化」=清水美雪
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「クリーンシティー」を標榜(ひょうぼう)し環境美化を徹底するシンガポールでは、屋台街(ホーカーセンター)などに至るまで、公衆トイレは頻繁に清掃され清潔だ。しかし、最近は事情が違ってきた。シンガポール経営大学(SMU)が5月に発表したトイレ事情に関する調査では、屋台街のトイレの清潔度指数は58・23(最高は100)で、調査を開始した2016年の前回調査の65・73から悪化したのだ。
調査は今年1〜2月、SMUの学生157人や講師らが、全国の公衆トイレで便器の清潔度や水の流れ具合などを調べる一方、市民や清掃員8217人を対象に聞き取りも実施。結果、男女別のトイレの清潔度指数は、女性用が前回調査の64・00から47・44へ、男性用も58・46から51・54へと低下。市民の約25%が、屋台街などのトイレは汚いので使わないと回答し、店舗の従業員の半数以上は改善の余地を訴えた。
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週刊エコノミスト
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