マーケット・金融独眼経眼

消費指数は5月を底に急反発=藻谷俊介

(注)2人以上世帯、実質 (出所)総務省、スフィンクス・インベストメント・リサーチによる季節調整値
(注)2人以上世帯、実質 (出所)総務省、スフィンクス・インベストメント・リサーチによる季節調整値

 4月の経済統計がほぼ出そろい、5月の統計も一部判明してきた。ちょうど緊急事態宣言の解除を挟んだ時期であり、数値もそのあたりで景気の底入れを示唆する内容になっている。

 コロナウイルス禍の影響が比較的小さいことは前回の当欄でも述べたが、一時期はリーマン・ショックを超える不況が確実というコンセンサスだった金融市場にとって、ポジティブ・サプライズであることは間違いないだろう。それは株価の回復に顕著に表れている。端的に言えば、市場は流行拡大期間を長く見積もり過ぎたのだ。

残り832文字(全文1065文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事