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経済・企業 非接触ビジネス

インタビュー 諸富徹 コロナが加速する「非接触経済」 脱炭素社会への契機にも

諸富徹 京都大学大学院経済研究科教授
諸富徹 京都大学大学院経済研究科教授

 人同士の接触を制限する新型コロナは、経済をどう変容させるのか。京大の諸富徹教授に話を聞いた。

(聞き手=稲留正英/種市房子/白鳥達哉・編集部)

── 今回のコロナ禍により「対面経済」から「非接触経済」への移行が進むとの見方をしている。

■中国の一部で進展した「無人経済化」に強い印象を受けたのがきっかけだ。新型コロナの感染が拡大した中国では、自動運転の無人配送車が路面を消毒しながら、配食などのその他のサービスも人を介さず行うようになったという。それまでは、コストが高すぎて実装できなかった技術が、社会がパンデミックに対処する必要性から採用され、数千台レベルで商業化されるようになっている。

 社会の中で経済活動をしていくために、接触を避けることを助ける技術は、今後、各方面でどんどん実装されていくだろう。それは、医療であったり、教育であったりさまざまな分野で起こる。慣習、規制、政治的な抵抗からもブロックされていた技術が、「人の命を守る」という大義名分により導入が加速する。

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