ボイド・ゲーミング M&Aで成長した米カジノ大手=清水憲人/296
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◆Boyd Gaming
ボイド・ゲーミングはサミュエル・A・ボイド氏(サム・ボイド)と、その息子のウィリアム・S・ボイド氏(ビル・ボイド)が1975年に設立した米国のカジノ運営会社。ビル・ボイド氏は現在も会長職を務めており、その3人の子どもも副会長などの要職に就いている。家族経営的な色合いの濃い会社である。
サム・ボイド氏は28年、18歳でカリフォルニア州ロングビーチ沖のギャンブル船(賭博設備が設置された船舶)で働き始めた。その後、州当局による取り締まりの強化でギャンブル船が閉鎖された後、41年に家族でネバダ州ラスベガスに移住。そこで、ルーレットのディーラーからキャリアをスタートさせ、シフト・マネジャー(割り当てられたシフトの総責任者)へとトントン拍子で出世した。
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週刊エコノミスト
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