神崎修一/稲留正英
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編集部から
ビデオ会議システムで取材する機会が増えた。遠くの取材先でも顔を見ながら話せるので細かい質問もしやすい。ただ、困ることもある。名刺交換ができないことだ。パソコンの画面越しに、所属や名前を名乗って話し始めるのだが、大人数が集まると、途中から名前が分からなくなり、やきもきすることも多い。
名刺管理サービス大手が6月からオンライン交換のサービスを始めた。スマホのカメラを使って登録した自分の名刺を相手先にメール送信する仕組みだ。政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が5月、感染抑止のためオンライン名刺交換を推奨しており、流れは加速しそうだ。
「名刺1枚で誰にでも会いに行ける」。記者になったばかりの時に先輩から教わった。取材の大切さを伝える言葉だが、これからはどう伝えるか。悩ましい。
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週刊エコノミスト
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