日銀政策を読み解く! Q&Aで学ぶ基礎知識=市川雅浩
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Q1 日銀はどうしてゼロ金利やマイナス金利を始めたの?
A1 かつて日銀の主な金融調節手段は、当時の政策金利だった「公定歩合」(民間金融機関への貸出金利)を操作することであった。その後、1994年に金利自由化が完了すると、日銀は95年から短期市場金利を誘導するオペレーション(公開市場操作)による金融調節を開始した。98年以降は、民間金融機関同士が無担保で翌日期日の資金を貸し借りする際の「無担保コール翌日物金利」を操作目標とし、具体的な金利の誘導水準を設定した。
90年代後半の日本経済は、不良債権問題の深刻化と大手金融機関の相次ぐ破綻で、景気後退に直面していた。日銀は99年2月、デフレーション(物価の持続的な下落)を回避すべく、無担保コール翌日物金利を「できるだけ低めに推移するよう促す」ことを決定し、「ゼロ金利政策」を導入した。
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週刊エコノミスト
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