新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

経済・企業 2020年後半 日本・世界経済大展望

中国 4~6月期は3%成長に復帰 20年下期V字回復の可能性=三尾幸吉郎

 中国経済がコロナ禍による急激な収縮から持ち直し始めた。1~3月期の国内総生産(GDP)は前年比6・8%減と四半期ごとの実質成長率をさかのぼることができる1992年以来初めてマイナス成長を記録したが、4~6月期には同3・2%増と低水準ながらもプラス成長に回復した(図1)。

 内訳を見ると、新型コロナウイルスの影響で外出規制が直撃した宿泊飲食業は1~3月期の前年比35・3%減に続き4~6月期も低迷を続けたが、生産活動を再開した製造業は同10・2%減から持ち直した。また、コロナの感染を防ぐため、非接触型のコミュニケーションが盛んになり、関連する情報通信・ソフトウエア・ITは2020年上半期に前年比14・5%増と高成長を遂げた。

 需要面を見ると、個人消費の代表指標である小売売上高は、1~3月期に前年比16・2%減まで落ち込んだ後、4~6月期にはマイナス幅を縮めた。内訳が公表される一定規模以上の小売り統計を見ると、1~3月期には飲食が前年比41・9%減、衣類が同32・2%減、自動車が同30・3%減、家電類が同29・9%減、家具類が同29・3%減と大きく落ち込んだが、4~6月期に入ると、飲食、衣類、自動車がマイナス幅を縮め、…

残り1749文字(全文2263文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事