コロナ下の地域金融 川本恭治・城南信用金庫理事長 製造業の苦境はこれから
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コロナは地域経済に深刻な打撃を与えている。現状とその打開策は何か。有力信用金庫に聞いた。
(聞き手=神崎修一/加藤結花・編集部)
── 新型コロナの地元経済への影響は。
■経験したことがない危機が地域を襲っている。リーマン・ショックと東日本大震災を足した以上の打撃だという声もある。影響が大きかったのは飲食店や小売業で、すぐに売り上げがゼロになった。ただ、当金庫の顧客の倒産は3月から7月10日までの間で34件と比較的少ない状態だ。給付金や緊急融資でつないでいるからだ。緊急融資がなければもっと倒産は起きていたかもしれない。しかし、融資はけがをしたところに「ばんそうこう」を貼っているだけにすぎない。本業を支援していかないと解決にはならない。
── 緊急事態宣言は解除されたが厳しい状況に変わりはない。
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週刊エコノミスト
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