国際・政治2020年後半 日本・世界経済大展望

米大統領選 3項目でバイデン氏が優勢 トランプ氏は貿易政策のみ=土方細秩子

(出所)筆者作成
(出所)筆者作成

 米大統領選で民主党候補指名が確定した前副大統領のジョー・バイデン氏。このまま行けばトランプ大統領との一騎打ちになるのは確実だ。

 米CBS・調査会社YouGov(調査期間7月21〜24日)が実施した世論調査ではトランプ氏に10ポイントの支持率の差をつけ、勝利が期待されるバイデン氏だが、根強いアンチの声もある。

 まずは、目下の課題である「コロナ対応」について比較する。トランプ氏のコロナ対応は失敗と言われるが、それでは民主党政権ならばより良い対応ができたかと言えば、そうとも言えない。というのもニューヨーク、カリフォルニアなど民主党知事の州では、独自にロックダウン(都市封鎖)などが行われたが、感染拡大に歯止めはかからなかった。また、現在に至るまで民主党も効果的なコロナ対策案を示していない状況を踏まえると、コ…

残り2004文字(全文2359文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事