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欧州の国債大量購入と危険な株高=渡辺浩志

 米連邦準備制度理事会(FRB)はトランプ政権の財政出動に伴う金利上昇リスクに備え、イールドカーブ・コントロール(YCC)導入の是非を議論している。

 この政策は、国債利回りの上昇を抑制するために無制限の国債購入を行うものだ。名目金利の上昇を抑える一方、インフレ期待を刺激し、実質金利を押し下げる。結果として、財政政策の効果を強めるとともに、株価収益率(PER)を押し上げ、株高を招く。

 だが、YCCの導入は中央銀行が国債管理政策(利回り上昇を抑え、円滑な国債発行を図る)に組み込まれることを意味し、中銀の独立性を損なうリスクを高める。

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