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業況悪化でも緩めの貸し出し態度=藤代宏一

    (出所)日本銀行
    (出所)日本銀行

     日銀短観(6月調査)は、ほぼ全ての項目が悪化した。注目度の高い大企業製造業の業況判断指数(DI)はマイナス34に落ち込み、非製造業もマイナス17へと悪化した。製造業は世界的な消費停滞にサプライチェーンの乱れが重なり、全ての業種がマイナスに沈む惨状であった。

     非製造業は建設、通信、情報サービスなどがプラス圏を維持したものの、宿泊・飲食サービス、対個人サービスが垂直的に落下した。その他の項目では売り上げ・収益計画が大幅に引き下げられ、設備投資計画も落ち込んだ。

     日本経済の苦境が浮き彫りになるなか、悪化を免れたのは貸し出し態度判断DIである。この指標は企業側からみた金融機関の貸し出し態度、すなわち融資基準の厳しさを示し、DIの低下は融資姿勢の厳格化を意味する。

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