コロナ禍でＧＡＦＡＭ（グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト）などのクラウドサービスは隆盛を極め、ウェブ会議サービス／システム、特にクラウド基幹のサーバーセンターなどへの設備投資は再び盛り上がりつつある。サーバーとそこへつなげるルーターなどＩＰ通信網、末端となるＰＣや、つなぎ役の携帯無線通信やＷｉ−Ｆｉ関連の機器も勢いがある。そして、その他の非接触技術まで含め、すべてが半導体など電子デバイスとソフトウエアに依存している。

　また、「コロナ後」をにらめば、５Ｇ（第５世代移動通信システム）の本格化で新時代が来る。５Ｇは「電話」のためでなく、単なる動画ストリーミングのためでもなく、画期的なデータ通信と新しい情報処理、それを応用した新時代のモビリティーなどの各種新サービスのためにある。５Ｇの本格化は数年先に訪れ、そこでも半導体や情報処理（ソフト）が基幹となる。半導体はコロナ禍によって、むしろ中長期の世界的ブームのさなかにあ…