経済・企業コロナ時代 ものづくり成長企業

電機 ソニーはゲームで好材料続々 日立は電力事業で逆転期す=阿部哲太郎

 国内電機メーカー大手8社の4~6月期決算は、5社が営業減益、2社が営業赤字で、営業増益は富士通だけだった(表)。

 日立製作所、東芝、三菱電機の重電3社は、減益幅が一様に悪化した。重電各社は事業の比率で自動車や航空機、鉄道などの移動産業にかかわる部分が大きく、新型コロナによる景気鈍化で企業の設備投資の見送りによる影響額が大きかった。

 一方でNEC、富士通の通信系2社は比較的好調だった。コロナ後の非接触やオンライン化に対応した企業のIT化、DX(デジタルトランスフォーメーション)化の需要の追い風が大きい。NECは、パソコンの買い替え需要や大型案件の一巡などもあり、4~6月期は営業損失だったが、ほぼ期初の計画通りの進捗(しんちょく)で、今期は約2割の営業増益を見込んでいる。

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