マーケット・金融独眼経眼

「じゃぶじゃぶ」の先のコロナバブル=藤代宏一

 世界的な大規模景気刺激策によって「じゃぶじゃぶ」にあふれ出てきたマネーが金融市場に向かっている、との指摘は多い。

 ところで、普段何気なく使うこの「じゃぶじゃぶ」とは何か。もちろん明確な定義はないのだが、一般的にこの言葉は「量的緩和」を表現する言葉として使われてきた。具体的には日銀の長期国債の買い入れを通じたマネタリーベース(資金供給量、約8割が日銀当座預金残高)の増加である。

 量的緩和の一般的な解釈は「おカネを大量に供給しても景気は回復せず、物価も上がらない」といったものが多数派である。マネタリーベースが鋭角に増加しても、実体経済に染み出したおカネの合計であるマネーストックは緩慢な増加にとどまっていたからである。実際、インフレ率や経済成長率との関係は希薄だった。

残り726文字(全文1062文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

2月7日号

賃上げサバイバル16 大企業中心の賃上げブーム 中小の7割は「予定なし」 ■村田 晋一郎19 インタビュー 後藤茂之 経済再生担当大臣 賃上げは生産性向上と一体 非正規雇用の正社員化を支援20 「賃上げ」の真実 正社員中心主義脱却へ ■水町 勇一郎22 賃上げの処方箋 「物価・賃金は上がるもの」へ意 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事