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マーケット・金融独眼経眼

「じゃぶじゃぶ」の先のコロナバブル=藤代宏一

 世界的な大規模景気刺激策によって「じゃぶじゃぶ」にあふれ出てきたマネーが金融市場に向かっている、との指摘は多い。

 ところで、普段何気なく使うこの「じゃぶじゃぶ」とは何か。もちろん明確な定義はないのだが、一般的にこの言葉は「量的緩和」を表現する言葉として使われてきた。具体的には日銀の長期国債の買い入れを通じたマネタリーベース(資金供給量、約8割が日銀当座預金残高)の増加である。

 量的緩和の一般的な解釈は「おカネを大量に供給しても景気は回復せず、物価も上がらない」といったものが多数派である。マネタリーベースが鋭角に増加しても、実体経済に染み出したおカネの合計であるマネーストックは緩慢な増加にとどまっていたからである。実際、インフレ率や経済成長率との関係は希薄だった。

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