NY金先物 2020年末予測 金融緩和が上昇後押し 1トロイオンス=2200ドル=江守哲
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ニューヨーク金先物価格は年末まで堅調に推移するだろう。金価格は米金融当局の緩和策の継続と、財政出動を背景としたドル安に押し上げられてきた。これに加え、投資家の金ETF(上場投資信託)の購入拡大も相場水準を押し上げた。
今年に入ってからの中国やインドの宝飾品需要は、価格高騰や新型コロナウイルス禍により大きく減少しているが、これを補って余りある投資家の買いが入っている。投資家の「金買い」の理由はさまざまだが、2019年以降は株高基調の中でも金買いが続いており、投資家の金に対する考え方が変わったといえよう。
また、著名投資家のウォーレン・バフェット氏率いる複合企業バークシャー・ハサウェイが金鉱山株を購入したことも市場の話題となっている。世界の多くの投資家が将来の金価格上昇を見込んでいる証左であろう。米連邦準備制度理事会(FRB)は低金利政策の継続に加え、米国のインフレ率が2%を超えることを容認する方針を示すなど、金市場にポジティブな材料も飛び出した。
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週刊エコノミスト
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