アメリカン・ウォーター・ワークス 米国の人口増支える水道最大手=宮川淳子/305
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◆American Water Works
2019年10月に改正水道法が施行され、水道施設の運営権を民間事業者に設定できる「コンセッション(公共施設等運営権)方式」の解禁や、広域連携推進が努力義務化されるなど、水道民営化に向けた動きが日本でも始まった。人口減や節水で水の使用量の減少が続く一方、水道管の老朽化や浄水場の更新費用の負担が重く、各自治体は水道民営化の検討に動き出している。
アメリカン・ウォーター・ワークス(AWK)は、水道民営化で先行する米国の民間水道会社(持ち株会社)で、創業から134年の歴史がある。19年末時点で、ニュージャージー州やペンシルベニア州など米国東部を中心に16州の約340万人に上下水道サービスを提供している。AWKの配水管は延長5・25万マイル(約8・4万キロメートル)に及び、東京都水道局が敷設している2・7万キロメートルの約3倍に相当する。
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週刊エコノミスト
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