サイア 投資拡大中の米トラック輸送大手=岩田太郎/306
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◆Saia
サイアはトラック輸送が急増する米国の44州において170カ所の物流ターミナルを運営し、全米規模の小口トラック貨物 (LTL)サービスを提供する総合輸送会社である。
米国では消費拡大でトラック輸送が急拡大している。1924年創業のサイアの売り上げはLTL業界において1位のフェデックス、5位のUPSなどに次いで第9位だ。トラック1台分に満たない1万ポンド(約4536キロ)未満の貨物を複数の荷主から集め、中心拠点(ハブ)に集約させ、拠点(スポーク)ごとに仕分けて1台のトラックで配送する「混載便」を主力としている。定刻集荷率99%、定刻配達率98%、事故や貨物破損など保険請求率が1%未満など、信頼性が高いのが強みだ。
ホームセンター大手のホームデポやロウズ、エネルギー大手のハリバートン、乾電池大手のエナジャイザー、コーヒーチェーン大手のスターバックス、パソコン製造販売のデルなど、幅広い業種の企業が大口顧客として名を連ねる。
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週刊エコノミスト
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