高揚感なき株高に埋もれた 隠れ高財務・割安株30銘柄=大川智宏
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日経平均株価が一時新型コロナウイルス感染拡大に伴う急落前の2万3386円を超え、堅調に推移している。その半面、足元で経済や企業業績は急速に悪化しており、株価とのかい離が拡大しつつある。内閣府の景気動向指数(一致系列、対前年比)と日経平均株価を時系列で眺めてみても、前回好況時の2003年から07年は、一貫して景気はプラスに拡大を続けつつ株価が上昇する理にかなった動きを見せていたが、13年以降からコロナ前までの景気の回復期、そして今回の景気後退については、まるで一貫性がない。この違和感と矛盾が一体何によって引き起こされているかについて、個々の銘柄の属性と株価の振る舞いから考えてみたい。
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週刊エコノミスト
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