週刊エコノミスト Online編集後記

神崎修一/稲留正英

編集部から

 JR東日本が来春のダイヤ改正で終電を最大30分繰り上げる方針を明らかにしたことに驚いた。終電時間をにらみながら、取材したり原稿を書いたり、時には居酒屋で憂さを晴らす「夜型」の記者にとってつらい動きだ。

 繰り上げの理由は、コロナ禍による乗客減だけではない。「コロナ前から経営課題だった」(アナリスト)という線路の保守作業などの時間確保のためだ。深夜から早朝にかけての作業は、10年前より人員が2割減ったことなどで、効率的な点検などが難しい状況にあるためだ。

 鉄道以外でも繰り上げが進むかもしれない。公正取引委員会は、コンビニ各社に24時間営業の強制は独占禁止法違反の恐れがあるとして改善を要請した。「深夜でも移動や買い物ができることが当たり前」。ニューノーマル(新常態)が広がる中、自分のわがままさを反省した。

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