日本新薬 前川重信社長 「他社がやらない」が基本 長年の核酸医薬開発が結実
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日本の製薬大手に先駆け、次世代の核酸医薬品の開発に成功した日本新薬(京都市)。浮沈の激しい業界で新領域に飛び込み、成長を持続できたのはなぜか、トップに聞いた。
(聞き手=岡田英/加藤結花・編集部)
── 株価は今年1月に上場来高値を更新し、2011年ごろと比べると10倍超に伸びている。
■結果として持続的に成長する会社と評価してもらったと思っている。07年に社長に就任した当時は、新薬開発に失敗したりと業績が上がらなかった時代で、背水の陣だった。できる、できないは別にして、まず「年平均1品目以上の新製品を投入する」と宣言した。「他社がやらないことをやる」を基本に、特徴ある医薬品の開発を徹底。うまく新製品を上市(発売)でき、収益を積極的に次世代医薬の開発に投入した。
── 国産初の核酸医薬を開発し、今年8月には米国でも販売承認された。この薬のインパクトは。
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週刊エコノミスト
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