週刊エコノミスト Online編集後記

岡田英/大堀達也

     今年のノーベル化学賞は画期的なゲノム編集の手法「クリスパー・キャス9」を開発した仏米の2氏が受賞したが、その源流は日本にあるという。

     基となった「クリスパー」というDNAの塩基配列は、九州大学の石野良純教授らが大腸菌のDNAを解読する中で発見し、1987年に論文で発表。ただ当時は、その役割や仕組みは分からず、2氏が解明しゲノム編集への利用を提唱した。

     革新的技術の源をたどると、日本の研究に行き着く――。前号の特集『本当に強いバイオ医薬株』で紹介した次世代のバイオ医薬「核酸医薬」もそうだ。遺伝子を構成するDNAやRNAといった核酸を人工合成する研究で日本は世界に先駆けた。だが、実用化では後れを取る。

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