浜田健太郎/藤枝克治
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編集部から
10月27日号の編集長インタビューに登場した東京応化工業の種市順昭社長は、本社最寄りの武蔵小杉駅を含むJR南武線沿線は半導体産業が集積する「シリコン・レール(半導体の鉄路)」と強調した。東芝など有力メーカーが点在し、関連材料を作る東京応化は地の利を得て世界的企業に飛躍した。
南武線と聞くとあの日を思い出す。1988年10月19日川崎球場で開催のプロ野球ロッテ対近鉄2連戦だ。京王線沿線の大学に通っていた私は、埼玉の自宅に帰宅途中に南武線に乗り換え川崎へ向かった。球場ではチケットが完売。ダフ屋から外野券を買って入場したら場内の熱気はすさまじかった。
2連勝すればリーグ優勝だった近鉄は第1戦を勝利したが、第2戦は9回時間切れ引き分けで、1点に泣いた。その年、阪急と南海が身売りされ、年明けに昭和が幕を閉じた。
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週刊エコノミスト
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