失業率が示唆する「バイデン勝利」=笠原滝平
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米国では、早くも雇用情勢の回復にブレーキがかかってきた。米労働省が発表する雇用統計で、景気との連動性が高いとされる非農業部門雇用者数は、今年3〜4月に計2200万人減少したが、5〜9月にかけて約半数の計1100万人に回復、コロナショック前2月の約9割まで改善していた。しかし、この回復ペースは次第に鈍化基調に変わっている。
失業率を見ると、4月は統計開始以来最悪の14・7%まで急上昇し、2月に記録した3・5%の約4倍の水準となった。その後失業率は低下に転じたものの、9月時点でも7・9%と依然高い水準にある。
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週刊エコノミスト
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